鼻の日帰り手術

鼻の日帰り手術とは

当院では局所麻酔による鼻の日帰り手術を行っております。従来の鼻の手術は全身麻酔で行われるため、1週間程度の入院が必要でした。しかし、近年の内視鏡システムを中心とした医療機器の発達により、入院を必要としない、局所麻酔による鼻の日帰り手術が可能となりました。「仕事や学校が忙しくて休めない」、「育児や家事で入院が難しい」といった理由で手術を諦めていた方でも、数時間の滞在時間で手術を受けていただくことができます。

日帰り手術がおすすめとなる方

以下のような方に日帰り手術をおすすめしております。

  • 重度のアレルギー性鼻炎で鼻水・鼻づまりにお困りの方
  • 鼻中隔彎曲症または肥厚性鼻炎と診断され、鼻づまりにお悩みの方
  • 薬による治療では十分な効果が実感できなかった方
  • 薬で症状を緩和する治療ではなく、根本的な治療を希望の方
  • 仕事が忙しく、長期の休みを取るのが難しい方
  • 学校や部活への影響を最小限にしたい方
  • 育児や介護で入院が難しい方
  • 全身麻酔に不安を感じている方

当院で行なっている日帰り手術

当院では、以下の日帰り手術を行っております。

下記の手術は全て保険適応の手術です。

鼻中隔彎曲症

鼻の左右を分けている鼻中隔が曲がっていることにより、鼻腔の通気が悪くなり、鼻づまりを生じます。

  • 鼻中隔矯正術(内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型)

鼻中隔の曲がっている部分を切除することにより、鼻中隔の曲がりを矯正して、鼻腔の通気を改善します。

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肥厚性鼻炎

鼻の中にある下鼻甲介が腫れて分厚くなっていることにより、鼻腔が狭くなり、鼻づまりが生じます。

  • 粘膜下下鼻甲介骨切除術(内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型)

下鼻甲介の中にある骨を取り除いて、下鼻甲介を小さくすることにより、鼻づまりを改善します。

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アレルギー性鼻炎

体内に侵入したアレルゲンに対するアレルギー反応により、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が生じます。

  • 後鼻神経切断術(経鼻腔的翼突管神経切断術)

鼻水やくしゃみに関係する後鼻神経を切断して症状を軽減させる手術です。

  • 下鼻甲介粘膜焼灼術(レーザー手術)

下鼻甲介の粘膜をレーザーで焼灼することにより、主に鼻づまりに効果が期待できます。

当院の日帰り手術の特徴

経験豊富な専門医による手術

都内の基幹病院にて豊富な手術経験を積んだ、耳鼻咽喉科専門医の院長が全ての手術を担当します。当院開院前には鼻の手術を専門とする施設に勤務しており、多数の手術を執刀した経験を元に安心・安全な日帰り手術をご提供します。

局所麻酔なので入院不要

当院で行う手術は全身麻酔ではなく局所麻酔で行うため、入院は不要です。局所麻酔での日帰り手術は以下のメリットがあります。
・入院不要のため早期に日常生活へ復帰できる
・入院費用や全身麻酔の費用が不要のため経済的負担が抑えられる
・入院の場合は必要となる食事制限や行動制限が不要

診察室
個室

個室完備でプライバシーに配慮

専用の個室やロッカーをご用意しておりますので、手術前後もリラックスして過ごしていただけます。手術は完全予約制のため、手術時に一般の外来患者様は来院しません。プライバシーに配慮しており、入院時のように他の患者様に会うことはございません。

術後も24時間対応で安心

手術後には24時間対応の緊急時の連絡先をお渡ししますので、帰宅後も安心して過ごしていただけます。

日帰り手術の流れ

STEP
外来予約

手術をご希望の方は、24時間web予約より「手術外来」の予約をお取りください。

STEP
外来受診・手術予約

外来を受診して頂き、症状やご要望を詳しくヒアリングします。内視鏡検査やCT検査を行い、状態にあった治療をご提案します。手術を無理に勧めるようなことはございません。手術が適応となる場合は手術の内容を詳しくご説明し、ご相談のうえ手術日程を決定させて頂きます。

※診察結果によっては、手術が適応とならない場合があります。

※基礎疾患をお持ちの方は、当院での手術ができない場合がございます。詳しくは医師にご相談ください。

STEP
手術当日
  • 当日は朝食を摂らずにお越しください。
  • 水やお茶、スポーツドリンクは摂取可能です。
  • 常用している薬は、特に指示がなければいつも通り内服してください。
STEP
手術

ご予約の時間にお越しください。専用の個室・ロッカーをご用意しておりますので、準備をしていただきます。

準備が整いましたら手術を行います。手術後は専用の個室で少しお休みいただき、問題がないことを確認してからご帰宅となります。手術後には24時間対応の緊急時の連絡先をお渡ししますので、帰宅後も安心して過ごしていただけます。

STEP
術後外来通院

手術から2〜3日後に外来を受診していただきます。その後は月に1〜2回程度通院していただき、状態が安定していれば通院は終了となります。手術の内容や、術後の状態によっては多少変動する場合がございます。

日帰り手術の費用

手術費用について

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手術名保険点数自己負担額(3割負担)
鼻中隔矯正術(内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型)6620点19,860円
粘膜下下鼻甲介骨切除術(内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型)<片側>7940点23,820円
後鼻神経切断術(経鼻腔的翼突管神経切断術)<片側>30460点91,380円
下鼻甲介粘膜焼灼術(レーザー手術)<両側>2910点8,730円
※上記は手術代金のみの金額となります。これらに加えて麻酔費用や検査費用などが別途必要になります。

高額療養費制度について

高額療養費制度とは、ある1ヶ月間に支払う医療費が一定額を超えた場合に、その超過分が支給される制度です。手術の医療費は高額となることが多いため、この高額療養費制度が適応になる場合があります。

高額療養費制度では、医療費の自己負担額に上限額を設けています。ひと月(1日から末日まで)の医療費を対象として算定され、この期間内において一定の上限額を超えると、超過分は加入している公的医療保険から助成が受けられます。

手術の前にご加入の医療保険から「限度額適用認定証」の交付を受けておくことで、手術当日の窓口での支払いは高額療養費の支給額を除いた上限額のみとなります。

上限額は年齢や所得水準により異なり、厚生労働省により段階的に見直しが行われております。高額療養費制度の詳細や最新の上限額については「厚生労働省HP」でご確認ください。

<69歳以下の方の上限額>

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区分適用区分ひと月の上限額(世帯ごと)
年収約1,160万円~
健保:標報83万円以上
国保:旧ただし書き所得901万円超
252,600円+(医療費-842,000)×1%
年収約770~約1,160万円
健保:標報53万~79万円
国保:旧ただし書き所得600万~901万円
167,400円+(医療費-558,000)×1%
年収約370~約770万円
健保:標報28万~50万円
国保:旧ただし書き所得210万~600万円
80,100円+(医療費-267,000)×1%
~年収約370万円
健保:標報26万円以下
国保:旧ただし書き所得210万円以下
57,600円
住民税非課税者35,400円

日帰り手術のよくある質問

手術を希望していますが、予約は必要ですか?

手術は予約制です。まずは24時間web予約から「手術外来」の予約をお取りください。外来を受診してから手術日程を相談させていただきます。

日帰り手術の対象外となる場合はありますか?
  • コントロール不良な重症の高血圧・糖尿病・気管支喘息がある方
  • 心疾患、不整脈のある方
  • 抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を内服中の方
  • 高度な肝機能障害のある方
  • 高度な腎機能障害のある方
  • 精神疾患のある方
  • 鼻骨骨折の既往のある方、鼻の美容外科手術の既往のある方
  • 鼻中隔彎曲が重度で全身麻酔手術が推奨される方
  • 15歳以下の方(レーザーは10歳頃から可能)
  • 極端に痛がりの方、恐怖心の強い方
  • その他重篤な基礎疾患をお持ちの方

上記の方は日帰り手術の対象外となります。

詳しくは受診時に医師とご相談いただき、手術の可否を判断させていただきます。

初診時に必要な持ち物はありますか?

健康保険証をお持ちください。また紹介状、他院での検査結果、お薬手帳などもお持ちであればご持参ください。

初診日はどのくらい時間がかかりますか?

内視鏡検査、CT検査、血液検査などを行いますので、1時間程度かかります。

食事の制限はありますか?

手術前日までの食事制限はありません。手術当日は朝食は軽めにしてお越しください。手術後2週間は熱い食べ物、刺激物、アルコールは控えてください。

手術は痛いですか?

局所麻酔を使用しますので、触られている感覚や押される感覚はありますが、痛みはほとんどありません。手術後も鎮痛剤の内服でコントロール可能な方がほとんどです。

手術時間はどれくらいですか?

手術内容によりますが、標準的には30分〜1時間程度です。院内滞在時間は2〜3時間程度が目安です。

レーザー治療のみの場合は片側5分程度、院内滞在時間は30分程度です。

手術費用の支払いにキャッシュレスは使用できますか?

手術費用のお支払いには、現金またはクレジットカードがご利用いただけます。

手術後は安静が必要ですか?

手術後2週間は出血しやすいため、運動や旅行は控えてください。日常生活レベルの動作は可能です。

手術後いつから仕事に復帰できますか?

デスクワークであれば手術直後から可能です。移動が多かったり、重いものを持ったりする仕事は2週間程度控えてください。